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【関東と関西で異なるうなぎの蒲焼】開き方や焼き方、調理方法の違いとは?
夏の暑い時期にスタミナ食として大人気のうなぎ(鰻)。食欲がない時でもご飯がすすむ絶品料理ですよね。うなぎは栄養価も非常に高いので健康に気を使っている人にもぜひおすすめしたい魚です。
そんなうなぎですが、実は関東と関西によって開き方や焼き方が異なることは皆さんご存じでしょうか。調理方法によってうなぎの食感や風味も変わってくることから、ぜひおさえておいてほしい知識かもしれません。
この記事では、関東と関西によって異なるうなぎの蒲焼の特徴について紹介していきます。
目次
まずはじめに、「関東と関西でうなぎの蒲焼の見た目は違うのかどうか」という部分から話をしていきたいと思います。
結論からお話しすると見た目に関しては、関東と関西ではそこまで変わらないです。
関東と関西ではうなぎの開き方が異なる為、多少の見た目に違いはあるかもしれませんが、よく注意してうなぎを見ない限りぱっと見ただけでは見た目には大きな変化がありません。
では関東と関西のうなぎにはどんな部分で違いがあるのでしょうか?
それではここから各地域のうなぎの違いについて説明していきましょう。
関東と関西のうなぎの蒲焼で大きく違う点、まず1つ目は「うなぎの開き方」にあります。プロの職人がうなぎをさばいて開く際には、実は関東と関西でその開き方が大きく異なっているのです。
各地域別に開き方の特徴について見ていきましょう。
まず最初は「関東のうなぎの開き方」についてです。
関東のうなぎの開き方は「背開き」でうなぎを開くことがほとんどです。
なぜ関東では背開きでうなぎを開くようになったのか。それは江戸時代までさかのぼります。
江戸時代では当時、切腹をイメージさせるような「腹開き」で魚を調理しておもてなすことに対して、縁起が良くないという風潮がありました。
そのため江戸時代から盛んに食されるようになったうなぎに関しても、開き方は背開きで開くように調理されていました。その文化から現在でも関東地域では「背開き」が主流になっていると言えます。
また江戸時代では、きれいに捌くことができる技術を持った職人の数も少ない状況で、特に技術を必要とする難しい腹開き自体ができなかった職人もいたため、より簡単に開くことができる背開きを主流としていた点も、関東地域のうなぎの開き方が背開きになった理由の1つといえるでしょう。
続いては「関西のうなぎの開き方」についてです。
関西のうなぎの開き方は「腹開き」でうなぎを開くことがほとんどです。
なぜ関西では背開きではなく、あえて難しい腹開きでうなぎを開いていたのか。その理由は、やはり江戸時代での文化の違いが大きな理由といえます。
当時関東地域では武家社会であったことから、腹開きは切腹をイメージをさせ、とても縁起が悪いものという風潮がありました。ところが関西は商人文化が根付いていたことから、切腹のイメージがなく「腹を割って話す」という商人らしい言葉が好まれて、腹開きが逆に良い開き方という風潮がありました。そのため関西では、うなぎを開く際には「腹開き」が主流となり、現在でもその文化が残っていると考えられています。
このことから関東と関西で異なるうなぎの蒲焼として「うなぎの開き方」が大きな違いといえるでしょう。
さてここからは「関東と関西で異なるうなぎのタレ」について説明していきたいと思います。大きな違いの3つ目として、関東と関西ではうなぎのタレにも違いがあります。タレの違いは味覚に大きな影響があるため、違いがでやすいポイントです。では、関東と関西ではタレはどのように違うのかを見ていきたいと思います。
まずは「関東のうなぎのタレ」についてです。
関東でつくられるうなぎのタレは、比較的さっぱりとしており甘さや濃さもそれほどなく、さらさらとしたツケダレが特徴的です。タレのしつこさがなく、うなぎ本来の味をいかしたタレであるのが魅力的なポイントです。よりうなぎの素材の良さを活かしたタレといえるでしょう。
まずは「関西のうなぎのタレ」についてです。
関西でつくられるうなぎのタレは、甘みが強く濃厚でとろみのあるタレであることが特徴的です。うなぎとの相性抜群な濃厚ダレでご飯がどんどんすすむうなぎの蒲焼。食欲がないときでもタレでそそられる魅力があります。
関東と関西のうなぎの蒲焼に大きな違いがあるのは、理解できたと思います。ですが、関東と関西はどこから分かれるのか疑問に思った方も多いかと思います。
関東と関西のうなぎの境界線は長野県・愛知県・静岡県付近を横断する天竜川あたりからが境目と言われています。そのためその境目にある静岡県などは、関東と関西のどちらの特性もそなえもっており、うなぎ屋によって焼き方が混在しています。
特に養殖が盛んな静岡県浜松市の浜名湖うなぎを使用したうなぎ屋などでは、両方の分かが混在しているため、より洗練された美味しいうなぎの有名店が多いのも事実です。
ですので関東と関西の境目は静岡あたりと知っておくとよいでしょう。それではここまで説明してきました「関東と関西のうなぎの蒲焼の違い」を最後に表にまとめましたのでチェックしてみてください。
各種違い/地域 | 関東 | 関西 |
開き方 | 背開き | 腹開き |
焼き方 | 蒸す | 蒸さない |
タレ | あっさり甘さ控えめ | 濃厚で甘い |
食感・仕上がり | ふわふわっととろける | パリッと香ばしい |
今回は「関東と関西で異なるうなぎの蒲焼」について説明してきました。地域によって食感や仕上がり・タレの味などは異なりますが、どちらが美味しいかというとこれは人それぞれであり、その日の気分によっても変わってくるかと思います。うなぎの美味しさをより楽しむなら、ぜひ関東と関西のうなぎを食してその違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
またその境目にある静岡のうなぎもぜひ試してもらえればと思います。
当店は、静岡県浜名湖産の美味しいうなぎを販売しています。サイズはなんと150gと特大で栄養もたっぷりなうなぎとなっています。
しかも注文いただき発送日の当日に捌いてお届けするため、鮮度抜群の状態でご家庭にお届けできます。
まだ浜名湖のうなぎを食べたことがないという方、ぜひ一度ご賞味ください!うなぎのふわふわとした食感やひろがる風味に驚くこと間違いなしです。
蒲焼のうなぎは皆さんよく食べたことがあると思いますが、実は白焼きのうなぎも抜群に美味しいのはご存じでしょうか。
わさび醤油につけて食べることで、うなぎの肉厚で濃厚な旨みとさっぱりとしたわさび醬油が絶妙にマッチします。
当店では、蒲焼うなぎと白焼きうなぎのコンビセットも絶賛販売中ですので、ご家族やご友人と一緒にうなぎを食べて精をつけていきましょう。
蒲焼うなぎと白焼きうなぎのコンビセットはこちら
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